[50代揺らぎの更年期を快適に過ごす] アロマと認知症予防について

厚生労働省の研究班の発表によると 2040年認知症高齢者は約584万人”65歳以上の7人に1人”と推計されています。

更年期世代の方は少なからず”物忘れ”を経験し、がっかりした思いをした事があるのではないでしょうか?

認知症の前段階の状態をMCI(軽度認知障害)は約612万人と推計され、合わせて3人に1人が認知機能の低下の症状を生じることになるそうです。

誰もが認知症にならずに過ごしたい予防する方法はないのか?予防できるなら予防したいですよね!

今回は、認知症予防法と香り〜aromaについてお伝えしたいと思います。色々な研究がなされていますが、認知症を予防する香りは レモン・ローズマリー・ラベンダー・オレンジと言われています。

まず、1・認知症について2・認知症を予防する方法 についても述べたいと思いますが、知ってるよ!という方は飛ばして頂いて、香りの記事をのぞいてみてください。

目次

認知症とは?

厚生労働省のHPを見ると、認知症とは

さまざまな脳の病気により脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して社会生活に支障をきたした状態を言います。

認知症の原因となる病気

1・アルツハイマー型認知症(67.6%)

2・血管性認知症(19.5%)

3.レビー小体型(4.3%)

4・前頭即答型認知症(1%)

5・アルコール性(0.4%)

6・混合型(3.3%)

7・その他(3.9%)

予防可能な認知症ー脳血管性認知症

予防可能な認知症の代表は、脳血管性認知症、ということは脳血管障害(脳梗塞や脳出血)にならない生活を送ったら良いということになりますね?

脳血管性認知症の危険因子としては、加齢運動不足脳卒中の既往・高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・心房細動血液因子喫煙などです。

つまり生活習慣病にならないように生活することが大事になります。

生活習慣病とは?

毎年健康診断を受けてらっしゃるので、聞き覚えのある言葉だと思います。厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトによると、生活習慣病とは食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。日本人の死因上位を占めるがん・心臓病・脳卒中は生活習慣病に含まれます。糖尿病・肥満・高脂血症・高尿酸血症・心臓病(狭心症・心筋梗塞)・脳血管障害・がん・歯周病・高血圧・慢性気管支炎・肺気腫・アルコール製肝炎・慢性閉塞性肺疾患などにならないように生活習慣を見直すことをお勧めします。

認知症を予防するために生活習慣病を予防する!

STEP
高血圧の関与と予防

高血圧は動脈硬化および脳血管障害の最も重要な危険因子です。血圧の変動が認知機能の低下や認知症の発症・アルツハイマー病の発症にも関与が注目されて、血圧の変動も含めた高血圧管理が将来の認知症予防に重要と言われています。

STEP
糖尿病の関与と予防

糖尿病が認知症のリスクであることは明らかで、脳血管性認知症の危険度は2〜3倍だそうです。認知症発症予防には糖尿病の予防が大事で、治療薬の選択には血糖の変動が少なく低血糖の合併が少ない治療薬の選択が重要だと言われています。

STEP
脂質異常の関与と予防

脳血管性認知症の発症危険因子として脂質異常症の中でも高LDLコレステロール血症や低HDLコレステロール血症の関与が言われています。

STEP
心房細動の関与と予防

心房細動は心原性脳梗塞症の原因として最も頻度が高く、脳梗塞予防に抗凝固療法が必要です。心房細動は脳への血流灌流量の低下を起こし、認知機能低下につながるそうです。

STEP
喫煙の関与と予防 

日本の久山町研究では生涯に渡り非喫煙であった群を基準にすると、中年期から老年期までの持続喫煙群は脳血管性認知症の発症リスクが2.8倍、アルツハイマー型認知症の発症リスクが2.0倍高かったと報告されています。また、老年期になって禁煙した群における脳血管性認知症およびアルツハイマー型認知症の発症リスクは持続喫煙群に比べて低い傾向にあった。上記から中年期から老年期の高齢者であっても禁煙することが重要です。

STEP
運動の関与と予防

定期的な運動習慣が認知症の優位な防御因子であることが報告されています。

STEP
食事の関与と予防

欧米の研究では地中海式食事療法が認知症の発症リスクを低下させることが報告されています。日本の久山町の追跡研究では、大豆・大豆製品・緑黄色野菜・単色野菜・藻類・乳製品・果物・果物ジュース・芋類・魚類の摂取量が多く、米・酒の摂取量が少ないという食事パターンが脳血管性認知症およびアルツハイマー型認知症の発症リスクの有意な低下をもたらしています。

STEP
認知症全体の予防策

公衆衛生学的対策により、認知症全体のリスクを3分の1に軽減できることが可能ではないかと報告されています。若年期の低い教育、青年期の難聴・高血圧・肥満・高齢期での喫煙・うつ状態・運動不足・社会的孤立・糖尿病を改善することで35%リスク軽減が可能であるとしています。

認知症に効くアロマ〜 レモン、ローズマリー・スイートオレンジ、ラベンダー

国際医療福祉大学の佐藤忠章さんの論文によると

1・抗不安様作用;ゲットウ・トドマツ・ユズ・檜・ラベンダー・白檀

精油の吸入投与による甲府安養作用が認められました。ラベンダーはストレスの有無に関係なく抗不安様作用、サンダルウッドは吸入後24時間でも抗不安様作用を示す。

2・脳内移行性

植物精油成分は、脂溶性の低分子化合物で、どの部位へも比較的移行しやすく、特に脳を保護する関門として知られている血液脳関門も用意に移行することを確認。モアミンの関与する中枢神経系への直接作用や遺伝子発現量に影響する作用である。

3・認知機能に及ぼす影響

スコボラミン投与によるアルツハイマー型認知症モデルマウスに対する認知機能に及ぼす影響についての研究において、ローズマリー精油の吸入投与は有意な認知機能改善効果を示しました。

鳥取大学の臨床研究においては朝にレモンとローズマリーの香り、夜にスイートオレンジとラベンダーの香りに認知機能の改善が認められました。

朝はレモンとローズマリーが効果的!

*9時から11時*ローズマリー2滴・レモン1滴 デュフューザーで散布

ローズマリーは集中力・記憶力・注意力を高めてくれます。はっきりとした香りで交感神経を刺激して、心を元気にしてくれます。痰の除去や免疫力向上にも役立ちます。

レモンは気分転換に効果的で、気持ちをリフレッシュさせてくれます。血糖値低下作用・解熱作用などもあり、睡眠不足で弱った心ら体も元気にしてくれます。

夜はラベンダーとスイートオレンジ!

*夜19時半から21時半*ラベンダー2滴・スイートオレンジ1滴

ラベンダーは安眠作用・鎮静作用があり、ストレスや不安な気分を癒し、心を落ち着かせてくれます。不眠や高血圧症にも効果的。

スイートオレンジはリフレッシュ・リラックス効果があり、眠れない時に就寝を助けてくれます。胃腸のトラブルにも効果的で、食欲不振の方にもお勧め。

アロマオイルの使用方法

*アロマペンダント*

手軽に取り入れる方法として、アロマペンダントを使った方法があります。ペンダントにオイルをセットして首にかけるだけなので簡単に香りを楽しめます。アロマペンダントには木製やステンレス製のペンダントの中にフィルターが入っていて、アロマオイルを入れて使います。価格は1000円前後。

*アロママッサージ*

アロマオイルを使用したマッサージです。マッサージ屋さんに行くのも良し、自分でするのも良し。アロマオイルは直接肌に付けられないので、ホホバオイルやアーモンドオイルなどに混ぜて使います。必ずパッチテストをしてから行ってください。

*アロマデュフューザーを使用する方法*

アロマデュフューザーは本体に水を入れた後、オイルを数滴垂らして香りを楽しみます。

*アロマスプレーを使用する方法*

アロマスプレーをお部屋や寝具に吹きかけて香りを楽しむのも良いでしょう。

最後に チェックシート!

認知症は他人事ではありません。日々の生活にアロマを取り入喫煙飲酒に気をつけ・バランスの良い食事運動習慣良質な睡眠を心がけ生活習慣病の予防に努めたいものです。

また、この世代のご両親は80代〜90代と気を付けたいお年頃ですよね?”認めたくない”と言う気持ちも出てくるとは思いますが、”ちょっと変?”と言う小さな変化を拾っていただき、下記チェックリストを参考に早期に発見・対応できたらいいですよね!

*家族が作った”認知症早期発見”の目安*

1・物忘れがひどい
  • 今言ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
  • しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
  • 同じことを何度も言う・問う・する
  • 財布・通帳・衣類などが盗まれたと人を疑う
2・判断・理解力が衰える
  • 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
  • 新しい事が覚えられない
  • 話のつじつまが合わない
  • テレビ番組の内容が理解できなくなった
3・人柄が変わる
  • 些細な事で怒りっぽくなった
  • 周りへの気遣いがなくなり頑固になった
  • 自分の失敗を人のせいにする
  • 『このごろ様子がおかしい』と周囲から言われた
4・時間・場所がわからない
  • 約束の日時や場所を間違えるようになった
  • 慣れた道でも迷う事がある
5・不安感が強い
  • ひとりになると怖がったり寂しがったりする
  • 外出時、持ち物を何度も確かめる
  • 『頭が変になった』と本人が訴える
6・意欲がなくなる
  • 下着をかえず、身だしなみを構わなくなった
  • 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
  • ふさぎ込んで何をするのも億劫がりイヤがる
*医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にしていただければと思います。
*いくつか思い当たる事があれば、医師に相談してみてください。
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<参考文献>

*鳥取大学医学部 『アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性』

*厚生労働省 健康・医療生活習慣病予防

*国際医療福祉大学薬学部佐藤忠章 『香りを嗅ぐということー精神や認知機能への影響は?』

*放送大学教授 井出 訓 ・放送大学客員教授大阪大学准教授 山川みやえ 著『認知症と生きる』

*『認知症が気になる方へ〜チェックシート』第一三共株式会社

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この記事を書いた人

hanako^^のアバター hanako^^ 看護師

訪問ありがとうございます🌷子育てがひと段落。これからの人生 自分のために生きてもいいかな?well-being〜70歳でも元気で可愛らしいおばあちゃん目指して『女磨き』と『アンチエイジング』。皆さまにとっても有益な情報を発信していきたいと思いますので共有していただけると嬉しいです🌷

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