『50代からのセカンドライフを楽しむ』ために『人生を最大限に充実させ、たった一度きりの人生を価値あるものにする!』に焦点を当てたDIE WITH ZERO の考え方を、実際に自分のライフサイクルに落とし込んで試算してみました!

50代が実際に直面するお金のリアル
50代の私たちはまさに人生の大きな節目に立っています。一番お金がかかる大学生の子供がいたり、親の介護が目の前に迫っていたり。そして何よりも住宅ローンがまだ残っていて、自分たちの老後の資金が貯められていなかったり。老後の不安が頭の片隅にある世代で『資産を使い切る』なんて縁遠い、逆に『どうやって資産を増やしていくか?』に意識が向くのは当然のことと思います。
50代は、人生の折り返し地点でこれからの自分の人生を考える大事な時期です。子育てがひと段落したり、仕事での役割が変わったりと、ライフステージの変化を目の当たりにしている方もいらっしゃるでしょう。そして、老後2000万問題が話題になり、リアルに老後の不安を抱えているかたもいらっしゃることでしょう。

50代の心配事
- 教育費の問題:大学を控えたお子さんがいたり、現在大学・大学院に通っているお子さんがいたら、まとまったお金が必要ですね。うちは2人とも私立の理系だったので一年で1人160〜180万もの学費がかかりました。友人のお子さんは、国立大学理系でしたが、年間80万円ほどかかります。
- 親の介護の費用:親が80代〜90代になる私たち。いつ要介護になるともわからない不安。子育てにもお金がかかるし、仕事は続けなければ自分たちの生活も保持できないので、親の介護の負担は不可能な現実。
- 介護施設の入居費:月に安くて20万、千葉だと平均30万円〜。それに食費やおむつ代金、通院代金が別にかかる。親の年金で賄える範囲であることを願うしかない。親の年金の額、資産を把握していない。
- 自分の老後資金の心配:退職金を当てにしてるけど、実際いくらもらえるのだろうか?国民年金は年間80万円ほど。厚生年金をもらえるけど月に20万円で暮らしていけるのか不安。
- 医療費:今は健康だけど、病気になってしまったら医療費がかかる。高額医療制度もあるが、実際はどれくらいかかるのか?不安。
- 趣味・娯楽費:生活費+αで旅行や趣味に使えるお金が必要と考えると、ある程度の貯蓄は必要?今は蓄えが少ししかないから不安。

年齢に合わせてお金・健康・時間を最適化することが人生の満足度を高める!
一般的な家計のルールが50:30:20のルール
- 収入の50%を生活費(家賃、食費、光熱水費)
- 30%を娯楽費(旅行や趣味、外食など)
- 20%貯蓄や借金(資産運用や住宅ローン)
と言われているが、今しかできない経験・今を楽しむ事に支出(価値あるものへの支出)し、将来の備えのための貯蓄とのバランスを、人生のステージに応じて最適化していく工夫が必要です。
一般的には、若い時は健康で自由な時間はたっぷりあるが、お金があまり無い。逆に老後生活を送っている60代以上の人は、時間は豊富にありたいていお金は持っているが、残念ながら健康状態は衰えており、病気と戦っている方もいる。つまり、お金ではなく健康と時間を重視することが人生の満足度を上げるコツと言えます。

DIE WITH ZERO から学ぶ後悔しない資産形成術
この本で強調されているのは、経験に投資することの重要性です。お金を貯めるだけではなく、今しかできない『経験』にお金を使うことで人生の満足度は大きく高まるということです。これは老後のためにお金を貯めることと矛盾しているようにも見えますが、そうではありません。今しかできない経験を積み重ね、思い出をたくさん作ることが賢い資産形成であり、その思い出が老後の配当金となって自分を支えてくれるのだそう。
例えば、子供たちとパリやシンガポールへ旅行する。夫婦で趣味を深めるために習い事をする。友人との思い出を作る。親孝行のためにちょっと贅沢なプレゼントをするなど。

『あの時やっておけばよかった』と後悔しないように今からでも挑戦しましょう!
DIE WITH ZERO の考え方を踏まえると単にお金を貯めるだけでなく、どんな経験に、いつ、いくらお金を使うか?を逆算して考えることが重要になります

老後を待たずにお金を使い始めよう!
支出の面を考えても、老後にお金はかからない。『老後は、退職前の8割の生活費が必要』と言われているますが、実際『年代別の支出の割合』の調査でも50歳がピークで、60歳から急激に下降しています。高齢になると『やりたいこと』が減り、『やりたいことの費用もそんなにかからない』『お金を使う機会が自ずと減ってしまう』だから、老後のために過度に貯金するのではなく、健康で若いうちに有効活用する方が望ましいと言えます。
50代のためのケーススタディ
- Aさん55歳
- 60歳の夫と20代の娘2人 1人は社会人で1人は大学院生
- 現在の貯蓄・資産 2000万
- 年収1300万(60歳になると1割カットになるらしい)+550万
- 毎月の支出 住宅ローン20万のこり5年(1000万)
- 目標とする老後の生活費月30万
- 生活費 40万X12ヶ月X30年(85歳)=14400万円
- ローン1000万
- 大学費用 200万円
- 介護・医療費予備費500〜1000万
- ゆとり費用500〜1000万
合計 17600万円
- 貯金2000万
- 夫 定年までの収入 60〜65歳まで1000万X5年=5000万、(65歳から70歳まで500万✖️5=2500万予定)
- 妻 65歳まで10年X400万=合計4000万円
- 退職金(2人分) 3000万?
- iDeCo+ニーサの運用額=2人分4000万?
- 厚生年金2人分
合計20500万円+α年金(65歳から70歳まで仕事しない場合は18000万円)
ざっくりとした計算ですが、このままでも目標の老後資金に届く可能性があります。しかしこれはあくまでも現在の計算通りに進んだ場合で、人生はイレギュラーな出費が(病気や家のリフォーム、親の介護費用など)投資のリスクも考慮に入れる必要もあります。
やりたいことの賞味期限を意識する
- 現在の自分の健康状態について把握する。今しかできない経験にはどんな事があるかリストアップ。
- 今後の人生を向上させるられるような健康を改善する方法を具体的に一つ思い浮かべてみよう。
- 健康のために食生活を改善する方法を学ぼう。
- 将来の経験をより楽しむために身体を動かす機会を増やそう。
- 時間不足で経験する機会を逃しているならお金で時間を買う方法を今すぐ検討しよう。
死にゆく人の5つの後悔〜愛する人の死によって変えられた人生
世界中で100万人以上が読んだベストセラー回顧録、32言語で出版されています。
- 他人が私に期待する人生ではなく、自分自身に忠実な人生を生きる勇気があればよかった。
- あんなに一生懸命働かなければよかった。
- 自分の気持ちを表現する勇気があればよかった。
- 友人と連絡をとり続けていたらよかったのに。
- もっと幸せになれたらよかったのに。
引用;ブロニー・ウェア 死にゆく人の5つの後悔ー愛する人の死によって変えられた人生
- 人生の残りの時間;今後30年間に何がしたいか?リストアップしよう
- 早めに計画を立て、やりたいことを実践しよう
- 子供達としたいことは何か?具体的に考えて実践しよう!
- iDeCo 年利5%・15年で 約1000万
- NISA 年利5%・15年で 約1000万
これにより現在の資産2000万円→4000万円に増える可能性があり、老後資金の不安が大きく軽減されますね!
新しいiDeCo
2025・6月13日に年金改正法が成立しました。加入可能年齢が70歳まで延長されたとのことですが、『70歳まで加入延長条件が、70歳未満で老齢基礎年金とiDeCoの老齢給付金を受け取っていないこと』です。これまでのiDeCoの掛け金の上限が大幅にアップし節税効果も大きくなりましたので、こちらも見直しが必要ですね!
- 企業年金のない会社員(自分)は月23000円→62000円
- 企業年金のある会社員 月20000円→事業主掛け金と合算で62000円
- 公務員 20000円→54000円
- 第一号被保険者 月68000円→75000円
税制メリットが大幅アップ648,000円〜900,000万円
50代から加入しても遅くない!節税だけでもメリットあり!銀行預金に入れておくより断然お得!
お金の出口戦略を考える→一時金・年金・併用型の3種類があり、60歳から75歳で選択します
60歳から確定拠出年金やiDeCoは、一時金で受け取るか?分割して年金として受け取るか?併用するの3種類の受け取り方法があります。
- 一時金で受け取る;一括でまとめて受け取る方法で、退職所得控除が適用されるので税制上は🉐です。キャッシュ化されるので現金比率が上がります。今お持ちの有価証券は、資産運用しつつ預金を取り崩す方法で生活する方が良さそうですね。いい商品があればそれで資産運用してもいいのかも?
- iDeCo以外で他の所得のない方は、一時金で受け取る方法がお得になります。
退職所得控除は 800万円+70万円✖️(25年ー20)=1150万円、退職所得は(2000万円ー1150万円)✖️1/2=425万円に所得税がかかる仕組みです。
- 分割で受け取る;分割で定期的に受け取る方法は、税制上は公的年金等控除が適用される。年金は偶数月に入るので、SBI証券で運用している商品を奇数月に売却し、定期的に配当や利息を受け取る方法もある。
- 退職金が多い方や公的年金、iDeCoの給付額が少ない方は年金形式で受け取った方が課税額を抑えられます。
受け取る年齢・雑所得金額にもよりますが、65歳以上で受け取る場合公的年金とiDeCoの受け取り金額が110〜330万未満なら200ー110万=90万が雑所得となり課税されます。
iDeCoを毎月一定額を年金で受け取る場合は、公的年金と同様 雑所得となり控除を受けられます。
- 一時金+年金の組み合わせで受け取る;退職金の一部を一時金で、残りを年金で受け取る方法です。
- 退職金も年金も多い方にはこちらの受け取り方がおすすめです。退職所得控除内に収まらなかったiDeCoの給付金を年金として受け取ると課税額を抑えられます。
(1年間の生活費)✖️(人生の残りの年数)=月30万✖️30年=9,000,000円
65歳からの資産の切り崩し方:老後資金が仮に9000万あったとして毎年いくら切り崩すか?考えます。
9000万円✖️4%=年間360万円 年金の収入額に合わせて月30万円の生活費は十分に賄える計算になります。
最後に
DIE WITH ZEROではお金を貯めることも大事ですが、大切な人たちとの時間の共有で、思い出をたくさん作り人生の財産を築くことの大切さを教えてくれてる気がします。『自己投資』しつつ健康でいられるように気をつけ、いろいろなことに挑戦し続けながら、実りある人生が送れたら幸せですね!
50代は人生の折り返し地点、残りの自分の人生〜セカンドライフを真剣に考える時期です。漠然とした老後への不安に怯えるのではなく、今この瞬間も、そして未来も、自分らしく豊かに生きるための計画を立てる時期かと思います。
残りの人生をどう過ごしたいか?ぜひ一度、じっくりと自分と向き合う時間を設けてください!後悔のない人生が送れるように、素敵なライフプランニングができたらいいですね!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました🌷
引用;DIE WITH ZERO ビル・パーキンス

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